2018年版オリジナルカレンダーができました。
6枚もののカレンダーで、6枚の絵がそれぞれの季節を彩ります。
数字も大きく見やすいカレンダーとなっています。
サイズ 540×363(㎜)
価格 1,620円(税込)
お買い求めになりたい方は「諏訪市原田泰治美術館」または、お取り扱いのある長野県内の「平安堂」にて、お求めください。
諏訪市原田泰治美術館 http://www.taizi-artmuseum.jp/
お問合せ先 TEL : 0266-54-1881
記事下に6枚の絵とそれぞれ絵の説明を載せてみましたので、ご参考になれば幸いです。
飯山地方は雪が多い。それでも3月の声をきくと、雪どけが始まる。雪どけ水で、雪の下から鏡のようにまばゆい田んぼが顔をだした。稲の切り株に雪がのり、雪国でしか味わえない風景を見せてくれる。春を待つうれしそうな顔が、雪どけの田に映った。
春なのに高い山は冬の白い姿を見せ、里では野良仕事に追われていた。根気のいるサトイモのタネを植え付けていた。きっと夏になるとサトイモの大きな葉にうめつくされるだろう。
作業の合間に、世間話なのだろうか明るい笑い声が聞こえてきた。小川のせせらぎが聞こえてくる畑で働く色とりどりの作業着は、殺伐とした畑に花が咲いたように見えた。
入学して一ヵ月。学校にも慣れてきたのだろう、小学一年生がカタカタとランドセルの音をたてて元気に帰ってきた。五月の風にこいのぼりが泳ぎ、田植えを終えた田に、芽ぶきの織りなす美しい模様を映す。道ばたや田の畦に、草花がかれんな姿を次から次へと、手品師のように見せる。ひ弱に見える田の苗も日を追ってたくましく育ち、やがて田は緑の衣がえをする。
遠くから黄色と緑色に塗られた小さな電車が2両、田園をのどかに走っているのが見えた。
すぐに追いかけたが、道路と路線が平行して走っているわけでもなく見失ってしまった。結局、駅に立ち寄り時刻表を手に入れ、それから小さな駅をひとつひとつ立ち寄り電車を待った。
立山町の榎町駅に着いた時、電車が偶然やってきた。
駅舎は古く、トタン屋根の色、駅の脇にそびえる大きな木も、絵心をふるい立たせた。
古くから黒豆で知られる丹波篠山地方。畑には茶褐色に色づいた黒豆が生産されていた。12月に収穫の時期を迎えるが、一見枯草のように見えるまで、晩秋の北風が吹く野に置く。そんな黒豆畑が広がる日置地区で、珍しい藁積みを見た。彫刻の柱が並んでいるかのように見えるが、この地方では、稲木と呼ぶ。これだけの稲木が立ち並ぶと見事で美しい。農家を囲む塀のように北風から家を守るだけでなく、ぬくもりある牧歌的で独特な風景をかもしだしている。
雪の多いこの地方の春はゆっくりやってくる。それでも線路づたいの石垣や日あたりのよい場所には、草が顔をのぞかせていた。線路をわたるとき、やたらと高い警報機に気がついた。踏切も人々も、遅い春の訪れを、首を長くしてじっと待っている。
サイズ 540×363(㎜)
価格 1,620円(税込)
お買い求めになりたい方は「諏訪市原田泰治美術館」または、お取り扱いのある長野県内の「平安堂」にて、お求めください。
諏訪市原田泰治美術館 http://www.taizi-artmuseum.jp/
お問合せ先 TEL : 0266-54-1881